2006年8月31日(木)「しんぶん赤旗」
在韓米軍機が訓練か
低空飛行 米側、機種公表せず
広島
広島県北広島町などで今月五日に夜間低空飛行をした米軍機が、機影から在日米軍ではなく韓国に所属する「U2偵察機」の疑いが高いとして、米軍の低空飛行の即時中止を求める県北連絡会(会長=藤原清隆元君田村長)は、住民の目撃情報などの提供を呼びかけています。岡本幸信事務局次長が三十日、県庁内で記者会見しました。
「U2」は一九五〇年代にアメリカが開発したもので、高度二万メートル以上から地上を撮影して情報収集にあたる偵察機。在日米軍司令部は二十二日、米軍機であったことは認めていますが、機種の公表を差し控える態度をとっています。
昨年十一月二十六日にも、島根県邑南町で在韓米軍所属とみられる「A10サンダーボルト攻撃機」四機が低空飛行訓練をして、住民に「突っ込んで墜落するのでは」との恐怖を与えました。
岡本氏は「週末および日本の祝日には原則として飛ばないとする『日米合意』に反するだけでなく、在韓米軍機の日常的な訓練飛行空域になっているのではないか。在日米軍のみならず在韓米軍までが、際限のない空域で訓練飛行する懸念がいっそう強まった」と表明しました。