2006年8月28日(月)「しんぶん赤旗」

沖縄の米海兵隊

本土での実弾砲撃訓練

イラク戦想定 公言


 防衛施設庁はこのほど、沖縄の米海兵隊砲兵部隊による155ミリりゅう弾砲の実弾砲撃演習を九月十六―二十九日に東富士演習場で行うと発表しました。同演習は二月の日出生台演習場、七月の王城寺原演習場に続き今年三回目。最近の特徴は、小銃や機関銃など小火器の実弾射撃訓練が新たに追加され、部隊の指揮官らがイラクなど海外での戦闘を想定した演習だと公言するようになっていることです。


「日本防衛」と無縁

 海兵隊による155ミリりゅう弾砲の実弾砲撃演習は一九九七年に沖縄から本土へ移転されて以来、夜間砲撃が行われるようになり、射程距離や砲弾数でも沖縄で実施されていた時を超えるなど、質・量ともに強化されてきました。沖縄での演習と「同質・同量にする」という日本政府の当初の約束は完全にほごにされています。

 しかも七月の王城寺原での演習では、155ミリりゅう弾砲の実弾砲撃演習に加え、機関銃を使った実弾射撃訓練が初めて実施されました。

 王城寺原での演習について海兵隊が発表したニュース(七月二十日付)は、参加部隊の副中隊長が「(海兵隊員に)イラクやアフガニスタンで火力支援を行うための訓練機会を与えるものだ」と語ったことを紹介。イラクやアフガニスタンでの戦闘も想定した訓練であることを明らかにしています。

 また二月の日出生台での演習では小火器の実弾射撃訓練は行われなかったものの、参加部隊の指揮官が同訓練について「イラクやアフガニスタンなどのような場所で海兵隊員が自分の身を守るためには小銃の使用は必要であり、当然そのための訓練も必要になる」と語っていました(大分合同新聞二月四日付)。

 実際、沖縄駐留の海兵隊部隊(第三一海兵遠征隊)に配属された砲兵部隊は二〇〇四年十月、罪のない民間人を大量虐殺したイラク・ファルージャへの総攻撃作戦に参加し、155ミリりゅう弾砲を撃ち込んでいます。

 海兵隊発表のニュース(七日付)によると、今月、米本土から沖縄にローテーション(交代)配備された海兵隊の砲兵部隊は三月までイラクに派兵されていました。

 この間の動きは、沖縄の海兵隊による本土での実弾砲撃演習が「日本防衛」とは無縁であることを改めて示しています。


 沖縄の米海兵隊実弾砲撃演習の本土移転 沖縄のキャンプ・ハンセンで海兵隊が実施していた155ミリりゅう弾砲の実弾砲撃演習を本土五カ所の自衛隊演習場に移転したもの。一九九七年から始まりました。五カ所の演習場は矢臼別(北海道)、王城寺原(宮城県)、東富士(静岡県)、北富士(山梨県)、日出生台(大分県)。沖縄の「基地負担軽減」が口実ですが、キャンプ・ハンセンではその他の実弾射撃訓練が激しく行われ、原野火災など深刻な被害が頻繁に起こっています。


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