2006年8月26日(土)「しんぶん赤旗」
貯油タンク近くに照明弾
米戦闘機が落とす
沖縄・嘉手納
二十五日午前十一時ごろ、米空軍嘉手納基地(沖縄県)に着陸する直前のF15戦闘機から訓練用のフレアー(照明弾)が落下し、国道58号線に隣接する米陸軍貯油施設の芝生を約二十五センチメートル焦がしました。嘉手納基地では今年三月にも同様の事故が起こっています。
事故原因について同基地は、訓練を終えたF15戦闘機のパイロットが、フレアーシステムを不作動にする操作をしなかったため、「着陸する直前にパイロットが不注意にもフレアーを放したもの」と発表しています。
事故を受け、嘉手納町議会基地対策特別委員会は二十八日午後にも委員会を開き、対策を検討する予定です。
同特別委員会の田仲康栄・共産党町議は「落下地点は米軍の大きな貯油タンクに近く、隣接する国道58号線は多くの車両が通行しており、一歩間違えれば、取り返しのつかない大惨事になる恐れもあった。少なくとも抜本的な再発防止策がとられるまでは、一切の訓練を中止すべきだ」と話しています。