2006年8月23日(水)「しんぶん赤旗」
最賃答申安すぎる
北海道労連が異議申し立て
大幅引き上げ要求
北海道労働組合総連合(道労連・名知隆之議長)と同パート・臨時労組連絡会、同青年協議会は二十二日、北海道労働局を訪れ、安すぎる北海道最低賃金審議会答申に異議を申し立てました。
同審議会は、十月一日に改定される二〇〇六年北海道最低賃金(最賃)を、現行の時給六百四十一円から三円引き上げ、六百四十四円にすると答申しています。
道労連の村井秀一、吉根清三両事務局次長、青年協議会の野村昌弘議長は「昨年(一円引き上げ)につづき、時間額を三円引き上げるとしたことは評価する」とする一方、「北海道は全国に比べると経営が厳しい状況というのは確かだが、実際には現行の最賃では最低限の生活はできない」と、より大幅な引き上げを求めました。
野村議長は「青年の最賃に対する意識を高めることが求められている」と強調。コンビニエンスストアでアルバイトする青年の時給が名目では最賃を上回っていても、制服のクリーニング代を差し引かれて、実際には最賃を下回っているケースもあることを紹介。「地方から中央にこうした声、実態をあげてほしい」と訴えました。
応対した道労働局の松原弘和主任賃金指導官は「(最賃を)下回るとはとんでもないことです。知らない事業所がまだあるので、広報に力を入れたい」と語りました。