2006年8月22日(火)「しんぶん赤旗」

ビラ配布の自由守ろう

葛飾弾圧事件 判決控え市民ら宣伝


 「ビラを配る自由、受け取る自由がもぎ取られようとしています。ぜひ事実を知ってください」―。東京・葛飾区のビラ配布弾圧事件の一審判決を二十八日に控え、無罪判決をかちとろうと、「ビラ配布の自由を守る会」は二十一日夕、同区のJR金町駅前で、公正な裁判を求める署名やビラを配布、支援を呼びかけました。近県からの支援者も含め二十五人が参加しました。

 事件は二〇〇四年十二月、同区内マンションのドアポストに日中、日本共産党の「都議会報告」「区議団だより」などを静かに配布した荒川庸生さん(58)が、「住居侵入」だとして不当逮捕され、二十三日間も勾留、起訴されたもの。

 マイクを握った同会事務局長の小松香代子さん(59)は「一枚のビラが人生を変えることもあります。ビラが必要かどうかは私たち自身が決めることです。国が規制すべきではありません」と訴え。同事務局の菅野勝祐さん(61)も「ビラ配布が罪に問われ、裁判にかけられる世の中でいいのでしょうか。民主主義、表現の自由を守りたいというみなさんの思いを示してください」と呼びかけました。

 通りかかった女性(50)=東京・港区=は「私の職場でも、組合のビラに会社が圧力をかけて裁判になったんです。だから怒りを覚えます。こんなことが続く世の中は怖いです」といいながら署名。母子でペンを握る姿も見られるなど市民の関心は高く、一時間で署名五十八人分が寄せられ、ビラは約七百枚が手渡されました。

 「無罪を確信していますが、実はドキドキなんですよ」。荒川さんの妻、英子さん(48)は「非戦」の文字の入ったTシャツ姿で宣伝に参加。「一連のビラ弾圧事件の裁判で有罪判決が続いていますが、日本の民主主義を守るためにも、この裁判で何としても歯止めをかけるために頑張ります」と決意を語りました。


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