2006年8月21日(月)「しんぶん赤旗」

銅山の労使交渉再開

チリ


 【メキシコ市=松島良尚】チリ北部のエスコンディダ銅山の労働者が賃上げを要求して今月七日からストを続けている労使紛争は、組合員が銅山への道路を封鎖したことから会社側がいったん交渉を打ち切り、事業閉鎖を発表していましたが、政府の調停を受けて十八日午後から交渉が再開されました。約二千人を擁する労働組合はこの間、13%から10%へと緩和した賃上げと三万ドルのボーナス支給を要求。会社側のこれまでの回答は3%、二万一千ドルのボーナスです。会社側は交渉を受け入れる一方で、組合をやめる労働者との個人契約締結や、契約労働者の新規採用による操業維持などをねらっているといわれます。

 組合側の要求は世界的な銅価格の高騰を背景にしています。銅価格は、現在の労働協約が締結された二〇〇三年当時から五倍以上になっています。


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