2006年8月17日(木)「しんぶん赤旗」
「戦争は最悪の回答」
レバノン情勢
ローマ法王訴え
【ベルリン=中村美弥子】ドイツ出身のローマ法王、ベネディクト十六世は複数の独メディアのインタビューに応じ、レバノン問題に関し「戦争は最悪の回答だ」と述べ、紛争の平和解決を訴えました。十三日に報道されました。
レバノン紛争でバチカン市国が果たせる役割について問われた法王は、「いかに戦争が最悪の回答か、という認識を広げる努力をすべてのキリスト教徒に呼びかけたい」と答えました。また「戦争は何もいい結果を生まない。見せかけの勝者にさえだ。二つの世界大戦を経験した欧州ではこの思いが痛切だ。すべての人々に平和が必要だ」と語りました。「共に協力して生きることこそが紛争の唯一の解決策だ」と強調しました。
法王は来月九日から十四日までドイツを訪問します。

