2006年8月15日(火)「しんぶん赤旗」

沖縄・米軍ヘリ墜落2年セレモニー

平和の願い 全国に広がれ


 沖縄国際大学(沖縄県宜野湾市)に米軍大型ヘリが墜落して二年を迎えた十三日、事故現場となった同大本館(建て替え中)前で百個の風船が舞い上がりました。風船には「NO FLY ZONE」(飛行禁止区域)などのメッセージが書かれ、事故直後から住宅地上空で飛行訓練を繰り返す米軍に対し、強い抗議の意思を示しました。

 セレモニーは同大が主催し、学生、教職員、地域住民ら約百人が参加。同大はヘリ事故から二年を迎えるにあたっての理事長メッセージを発表し「今でも上空を飛び続けているヘリコプターを見るたびに、再度墜落するのではないかという不安を禁じえない」と訴えました。

 その後、参加者は事故で黒焦げになったケヤキを取り囲み、事故発生時刻の午後二時すぎに合わせ、いっせいに風船を放ちました。

 墜落当時、一年生だった男子学生(20)は「今もヘリが私たちの上空を飛び交うなど問題は一つも解決していない。事故のあった大学の学生として、基地のない沖縄の未来をどうつくるのかをこれからも考えていきたい。今日のセレモニーを通じて、沖縄の平和の願いが全国に広がってほしい」と話していました。


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