2006年8月13日(日)「しんぶん赤旗」

テロ未遂 逮捕31人

イギリスとパキスタン


 【ロンドン=岡崎衆史】英国で摘発された米国行き旅客機爆破未遂事件での逮捕者は十二日までに英国とパキスタンの双方で三十一人となりました。

 英国での逮捕者は、すでに釈放された一人を含む二十四人。一人は週明けにも釈放されるといいます。

 中央銀行のイングランド銀行は十一日、逮捕者のうち十九人の口座を凍結し、氏名を公表しました。大半はパキスタン系英国人です。英テレビのスカイニューズによると、逮捕者の年齢は十七歳から三十五歳で、うち一人は若い母親だといいます。

 一方、パキスタンでの逮捕者は英国籍二人を含む七人。シェルパオ内相は十一日、英国籍逮捕者の一人、ラシド・ラウフ容疑者はアフガニスタンで活動する国際テロ組織アルカイダの構成員だと述べました。

 一方、リード英内相は十一日、「容疑者は全員拘束した」としつつも、テロ危険度の五段階評価を最高の「危機的」のまま維持し、とりわけ航空機関連で治安を強化する意向を示しました。


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