2006年8月9日(水)「しんぶん赤旗」
防災訓練
米軍参加は中止を
東京都に党議員団申し入れ
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日本共産党東京都議団は八日、東京都の石原慎太郎知事に対し、都が九月一日に足立区と合同で実施する防災訓練について、自治体や消防、住民組織を中心に練り直し、米軍の参加は中止するよう申し入れました。
申し入れは渡辺康信団長、吉田信夫幹事長、曽根はじめ政策調査委員長、松村友昭、古館和憲、たぞえ民夫、小竹ひろ子の各都議が行いました。
渡辺氏らは石原都政の防災訓練について、自衛隊を中心にするなど治安対策の色合いの濃いものに変質させる方向を強めているとして、「本来主体となる地域住民や区市町村の取り組みも形がい化されようとしている」と批判しました。
また「帰宅困難者や医薬品の輸送」を名目とした米軍の訓練参加について、「横田基地の自衛隊との共同使用による基地機能強化、恒久化を進め、首都での米軍の存在と役割を強めることは明白だ」「地球的規模で干渉と侵略の体制を強めている米軍の参加は、都民の批判を免れない」と指摘。訓練を自治体や消防、住民組織を中心とした本来の防災訓練の目的に沿う実効性のあるものに練り直し、米軍参加はやめるよう求めました。
横山洋吉副知事は「申し入れの趣旨は分かりました」と答えました。