2006年8月8日(火)「しんぶん赤旗」

日本の平和の鐘囲み核廃絶願う

ベルリン


 【ベルリン=中村美弥子】ベルリン市内で六日、広島、長崎への原爆投下六十一年を記念した集会が開かれました。小雨のなか会場のフリードリッヒスハイン市民公園に集まった約三百人の参加者は、日本の平和の鐘を囲み、核兵器廃絶を願って決意を固め合いました。核戦争防止国際医師会議(IPPNW)、ベルリン平和の鐘連合など四団体が主催しました。

 フリードリッヒ・クロイツベルク区のコネリア・ラインナウア区長があいさつ。「いま世界が直面している課題は、紛争を平和的に解決することだ。平和を実現し、核兵器を廃絶することがますます重要になっている」と訴えました。

 今年初めて集会に参加したというヘルガ・ウンガさん(55)は、「いつも原爆の記憶に立ち戻ることが大事」といいます。いまだに世界中に核兵器が存在していることについて、「核保有国が歴史から学んでいないことは残念」と話しました。

 友人のスザンネ・ミゼレさん(55)は、「核兵器を廃絶するために、世界の指導者が無視できなくなるまで繰り返し抗議の声を上げていく必要があります」とのべました。


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