2006年8月2日(水)「しんぶん赤旗」

志位委員長、岩国基地と周辺を調査

爆音、毒グモ…“怒り覚える”


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(写真)基地拡張のため埋め立てられた防波堤の外側を見る志位委員長(手前から2人目)ら=1日、山口・岩国基地

 日本共産党の志位和夫委員長は一日、米軍再編で機能強化が狙われている山口県岩国市の米軍基地と、基地被害に見舞われている周辺地区を調査するとともに、基地にもっとも近い川下地区連合自治会の土肥慶久会長と懇談しました。これには春名なおあき参院比例候補や久米けいすけ山口県議候補らが同行しました。

 岩国基地入りした志位委員長は、バスで基地内を視察。沖合で建設中の新滑走路と、大規模港湾施設について防衛施設庁の担当者から説明をうけました。新滑走路完成後は旧滑走路は誘導路にするとの説明にたいし、志位氏は滑走路としての使用継続の可能性を指摘しました。

 岩国基地上空では、志位氏の視察中も、FA18ホーネット戦闘攻撃機、プラウラー電子戦機など米軍機が爆音をとどろかせ飛び交いました。志位氏は「神奈川県厚木基地でも体験したが、戦闘機の爆音は何度聞いても怒りをおぼえます」とのべ、基地強化阻止の新たな決意を表明しました。

 基地調査の後、一行は海外で死亡例もあるクロゴケグモの見つかった場所を視察。久米氏が「戦闘機の格納庫や、倉庫がある周辺で見つかっている。基地フェンスを越えて市民の居住地に入りこんでいるという、専門家の指摘もある」と説明。

 志位委員長は「子どももいる平和な日常生活のど真ん中に、どこから来たかも分からないクモが徘徊(はいかい)するのは本当に深刻ですね」と応じていました。

 報道関係者から感想を求められた志位委員長は「巨大な二本の滑走路と港湾施設が一体になった、深刻な基地強化に、怒りを感じます。宮島、阿多田島、大黒神島が手に取るように見え、岩国基地と広島県側が直近で隣接していることも実感しました。県境を越えて自治体、住民が艦載機移転反対の一点で協力することが大事ですね」と語っていました。


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