2006年7月31日(月)「しんぶん赤旗」

パロマ事故受け110番

全国から相談329件

安全に不安・対応に不満


 弁護士や学者などで構成する「欠陥商品被害救済全国協議会」は三十日、パロマ工業(名古屋市)製の瞬間湯沸かし器による一酸化炭素(CO)中毒死事故を受け、「湯沸かし器・燃焼器具被害一一〇番」を行いました。午前十時から午後四時まで、全国各地の相談電話には、北海道三十八件、東京都百十四件、愛知県六十八件、大阪府九十四件、山口県十五件の計三百二十九件の相談が寄せられました。

 相談内容で多かったのは、パロマの製品を使用しているが「大丈夫か」といった安全にたいする不安、被害者がパロマなどと交渉しているものの対応が悪いなどの訴えが寄せられています。

 「パロマ社製PH55Aを二〇〇二年ごろに買って使用しているが、お湯を出している状態で頻繁に燃焼が止まる。大丈夫か」という欠陥機種以外の故障事例や「二週間前に販売店が、使用中の器具で死亡者が出たので、危険だといって持ちかえった。その後何の連絡もない」といった対応の不備を指摘した電話、さらに、「八回から九回スイッチを押さないと点火しない。修理しても直らない」「点火の際、バーンという爆発音がする」「シャワー中に(火が)消えてしまう」などの相談が寄せられています。

 同協議会名古屋事務局の杉浦英樹弁護士は「予想以上に被害の届け出があった。内容を検討した上、弁護団の結成など救済策を検討したい」と話しました。


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