2006年7月30日(日)「しんぶん赤旗」

被爆者ら7人追提訴

原爆症不認定取り消し求め

大阪地裁


 原爆症の不認定処分をめぐり、近畿地方の被爆者七人(一人故人)の本人と遺族が二十八日、国を相手に、処分取り消しと一人当たり三百万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こしました。

 訴状などによると、七人は京都府、大阪府、兵庫県の男性四人と女性三人で、六十八歳から八十歳。いずれも広島で被爆しました。爆心地から一・七―四・五キロの地点で被爆したり、救援活動のため爆心地入りしたりしてがんや糖尿病、肝硬変を患うなどしました。

 大阪地裁は五月、九人の不認定処分を取り消し、国と原告双方が控訴しています。今回の提訴で全国各地の同種訴訟の原告となった被爆者は計百八十二人となりました。高知地裁にも三十一日、一人が追加提訴する予定です。


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