2006年7月29日(土)「しんぶん赤旗」

長野豪雨

首長、支援を要望

衆院特別委の視察 高橋議員が参加


 衆議院災害対策特別委員会と関係省庁は二十八日、記録的な大雨に襲われた長野県の諏訪・上伊那地方を視察しました。日本共産党から高橋千鶴子議員が参加しました。

 同委員会は午前中、浸水被害にあった諏訪市湖岸通りを視察。諏訪合同庁舎で県知事、市町村長から被害状況の説明と緊急要望をうけました。

 首長らは激甚災害(指差し)の早期指定を要望。国土交通省は「最大限前向きに検討する」と回答しました。

 また、首長らは天竜川の源である諏訪湖が毎秒六百トンの放水能力があるのに、実際は四百トンどまりとなっている問題をとりあげました。「今回、七百トンが諏訪湖に流入し水があふれ被害がでた。天竜川の護岸改修を急いでほしい」と要求。県全体では十五億七千万円の農業被害への支援などが訴えられました。

 その後、視察団は土石流で犠牲者をだした岡谷市の湊地区と川岸東地区、箕輪町の天竜川決壊現場を視察しました。

 高橋議員は「私は二十三日にも現地調査にきました。その時視察した岡谷市湊地区で懸命の復旧作業が続いていました。行方不明だった方の身体の一部だけが見つかるなどつめ跡の大きさを実感しました。諏訪湖の観光も団体客のキャンセルなど痛手を負いました。規模により災害救助法の適用にならない町の支援や個人住宅の再建が課題になると思います」と語りました。


 激甚災害制度 国民経済に著しい影響を及ぼす災害に対して、政府が「激甚災害」として指定すると、一般の災害復旧事業補助などに加え、地方財政の負担緩和など特別措置が適用される制度。道路河川など公共土木施設や農地の災害復旧事業について、国庫補助のかさ上げなど優遇措置が受けられます。


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