2006年7月26日(水)「しんぶん赤旗」
6者協議 再開促す
北朝鮮問題 ASEANが外相会議
【クアラルンプール=豊田栄光】東南アジア諸国連合(ASEAN)は二十五日、マレーシアの首都クアラルンプールで第三十九回外相会議を開催し、北朝鮮の核・ミサイル問題の平和的解決のため、六カ国協議(北朝鮮、韓国、日本、中国、米国、ロシア)の再開を強く促す共同声明を採択するとともに、特別声明も発表しました。
共同声明は、北朝鮮のミサイル発射実験に対して「地域の平和と安定に影響する」と懸念を表明し、「六カ国協議の早期再開を引き続き支援する」としています。
六カ国協議再開を呼びかける特別声明は、「朝鮮半島の非核化はアジア太平洋地域の平和と安定を維持する上で不可欠だ」と強調、「平和的解決のために関係国の対話が重要だ」としています。
内政不干渉、武力行使の禁止などを定めた東南アジア友好協力条約(TAC)について共同声明は、フランスが加入申請したことを歓迎しつつ、米国など未申請の国に対し、「地域の発展につながる好ましい環境づくりのために近い将来、TACに加入するよう」呼びかけました。