2006年7月25日(火)「しんぶん赤旗」
イスラエル軍
難民キャンプ空爆
レバノン側死者計369人に
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【カイロ=松本眞志】カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは二十四日、イスラエル軍のレバノン攻撃の様子を伝え、同軍がラシュディエのパレスチナ難民キャンプにミサイル五発以上を撃ち込み、一人が死亡し、六人が負傷したほか、スールでは二人が死亡し、七人が負傷、スールの北にあるハルシヤ村では一人が死亡し、十人が負傷したと報じました。
国境に近い、マルンアラスとヒズボラの拠点ビントジュベル付近でのヒズボラとの地上戦では、イスラエル軍兵士四人が死亡し、将校一人を含む二十三人が負傷しました。ビントジュベルには、ヒズボラのロケット発射台が集中し、イスラエル軍の攻撃目標となっていました。
イスラエル軍のフリードマン将軍は軍のラジオ放送で、「作戦は、ヒズボラのロケット砲攻撃阻止を含むわれわれの目標を達成するために十日間は続くだろう」と述べました。イスラエルの大規模攻撃に備えて、三万人のレバノン市民が家を離れ、白旗をかかげながらシリアを目指して移動しているとされます。
イスラエル軍は、二十三日のマルンアラスの戦闘でヒズボラのメンバー二人を捕虜にし、イスラエル領内に移送しました。同日の空爆を含む攻撃では、ジャーナリスト一人を含むレバノン人十二人が死亡しています。
アルジャジーラは二十四日までに、レバノン人三百六十九人が死亡、千五百人が負傷したと報じています。イスラエル側は三十七人の死亡が伝えられています。

