2006年7月24日(月)「しんぶん赤旗」

土石流現場に息のむ

共産党対策本部が長野調査

「住宅再建に補助を」

自治体・住民


写真

(写真)土石流による被災状況を視察する調査団=23日、長野県岡谷市湊3丁目

 日本共産党豪雨災害対策本部は二十三日、記録的な大雨に襲われ多数の犠牲者をだした長野県下を回り、被害状況を調査しました。

 今なお避難する住民を見まい、救援活動する自治体行政関係者から要望を聞き、激励しました。調査には高橋千鶴子同本部長代理・衆院議員、井上哲士同副部長・参院議員、中野さなえ党長野県災害対策本部長、山口典久衆院北陸信越国政対策委員長、地元地方議員が参加しました。

 調査団は岡谷市をはじめ辰野町、箕輪町に入り被災地を視察しました。長野県や関係自治体の対策本部では「被災住宅本体の再建に補助をしてほしい」など、国への要望を受けました。

 岡谷市湊三丁目。上り坂の道路を水が川のように激しく下ってきます。土砂に押し流された泥沼の現場を前に、一同は息をのみました。

 バラバラになった家屋の残がい。根こそぎ倒れた杉の大木。つぶれた自動車の塊が集まり、小型ブルドーザーが横転し泥に埋まっています。死者六人をだし、まだ一人の行方を捜索中です。

 住民約二百人が避難する湊小学校の体育館を訪問。住民たちは、疲れた表情ながらも「毎日、医師が巡回してくれ、助かります」「要望した物はすぐ届けられます」「行方の分からない方が心配」と、気丈に語ります。

 この日、住民は初めて一時帰宅が許されました。家を見てきた女性(57)は、「泥が入り、とても個人では片づけられません。公費で何とかできませんか」と訴えました。調査団は「災害救助法で土砂を排除する費用は公費がでます。安心してください」と答えました。

 区長と町内会長にそろって訴えられました。「再建してもつかの間の夢に終わらないよう、災害防止の根本対策をお願いします」。調査団は「みなさんの不安と要望を受け止め、国と県、市に働きかけます」と激励。しっかり握手を交わしました。


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