2006年7月23日(日)「しんぶん赤旗」

濁流・土砂 4人死亡

鹿児島で記録的大雨

「60年生きて初めて」

共産党議員、各地で救援


 九州地方は二十二日も、梅雨前線が停滞、鹿児島県北部では、十八日の降り始めから同日午後四時までの雨量は、さつま町紫尾山九〇八ミリ、大口八四八ミリなどの記録的な大雨となりました。鹿児島県では、土砂崩れに遭ったり濁流に飲み込まれたりして四人が死亡、一人が行方不明となりました。

 大口市堂崎では、羽月川の支流、白木川がはんらんし、近くに住む無職奥薗みきさん(86)が濁流に流されて死亡。薩摩川内市祁答院町下手では、建設会社社員海野浩一さん(45)が会社事務所の裏山が崩れた土砂に埋まって死亡しました。

 菱刈町下手、主婦宝満令子さん(65)が自宅裏山が崩れて自宅を直撃、埋まって死亡しました。また、同町の県道付近で土砂崩れが起き、車が巻き込まれた男性も死亡。さつま町二渡では近くの川の様子を見に行った会社員鉢迫義治さん(76)が行方不明となりました。

 県危機管理防災課のまとめでは、二十二日午後三時現在、川のはんらんや土砂崩れの恐れのため、薩摩川内市や霧島市など二市二町で三千百九十六世帯七千百四十一人に避難指示、出水市や大口市など四市二町で九千四百十二世帯二万二千二百九十五人に避難勧告が出ました。住宅二棟が全壊、四棟が床上浸水、二十七棟が床下浸水しました。

 出水市災害対策本部は、米ノ津川流域の住民、二千七百九世帯・六千八十三人に避難勧告を出しました。市役所の近くで洋品店を経営する女性は「六十年間生きてきて、初めての経験です。水が道路をゴウゴウと流れるのを見て怖かった」と語りました。

 日本共産党の山口良文、中嶋敏子両市議は、避難住民を激励したほか、危険個所を見回り、消防署と連携して被災者の救援にあたりました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp