2006年7月19日(水)「しんぶん赤旗」

安倍氏の「敵基地攻撃」発言

“近隣諸国怒らせる”

米紙社説


 【ワシントン=鎌塚由美】米紙ボストン・グローブ(十七日付)は社説で、安倍官房長官の「敵基地攻撃能力の保有」発言について、「帝国日本の略奪の記憶が色あせていない」諸国を怒らせていると指摘しました。

 社説は、日本の指導者が日本に向かってくるミサイル実験を心配する理由はあるとしながらも、「日本の政治家の反応は、帝国日本の略奪の記憶が色あせていない諸国の怒りを引き起こすものだった」と述べています。

 社説は、安倍官房長官について「小泉首相の後継者の最有力候補である」と紹介。「日本の平和憲法が、北朝鮮のミサイル発射台を攻撃する『自衛』を容認していると述べるだけでなく、日本は近隣諸国に対して先制攻撃を行うかもしれないと主張した」と同氏の発言を詳報しています。

 その発言については、「国粋主義を強く主張する新たな基調に慣れつつある国内の聴衆には奏功したかもしれないが、韓国、中国の双方にはかつての憤慨を復活させただけだ」と指摘しています。


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