2006年7月16日(日)「しんぶん赤旗」

原水爆禁止2006年世界大会各国政府からのメッセージ


 原水爆禁止2006年世界大会(8月2日―9日)に寄せられた各国政府首脳のメッセージを順次紹介します。

ニュージーランド ヘレン・クラーク首相

 ニュージーランド政府の原水爆禁止世界大会への支持を再び表明できることをうれしく、光栄に思います。

 広島と長崎で毎年開催されるこの大会は、すべての核兵器を廃絶する努力が死活的に重要であることを思い起こさせてくれます。ヒロシマとナガサキは、核兵器の使用がもたらす人間の苦しみ、人命の喪失と、大規模破壊を阻止するという決意の象徴であり続けます。これは決して繰り返させてはなりません。

 ニュージーランド政府は、昨年の核不拡散条約(NPT)再検討会議で何の進展も得られず、また国連サミットの成果文書で核軍縮に関してまったく言及がなかったことは、核軍縮への進展の機会が失われたことを示していると考えています。それゆえ、核保有国による核軍縮の明確な約束を含む、NPTのもとでなされた約束に関して、核兵器のない世界をめざす人々が決意を持ち続け、大幅な前進を求め続けることが、これまでにまして重要になっています。ニュージーランドは志を同じくする諸国政府とともに、この目標のために尽力することを誓います。

 大会の成功をお祈りするとともに、より平和な世界をめざしてたゆまぬ努力を続けておられるすべての参加者のみなさんに拍手を送ります。

メキシコ ルイス・エルネスト・デルベス外務大臣

 広島と長崎への原爆投下は、戦争の不条理を世界に提示しており、かつまた、核兵器の壊滅的威力を世界に警告しております。それ故にこそ、かかる兵器の存在、生産、使用がもたらす危険の排除という崇高なる目的へのコミットメントをメキシコが堅持していることを表明いたします。

 メキシコは、核兵器保有国が各自の核軍備を破壊するコミットメントを履行することをめざすアクションを促進してまいっております。また一九九五年と二〇〇〇年に開催された核不拡散条約(NPT)再検討会議にて合意された核軍縮コミットメントの履行が加速化する方向へのアクションについても、これを奨励してまいっております。同一の目標を保持しつつ、メキシコは、ニューヨークでの次期国連総会にはもとより、他の核軍縮関連国際会議にも、より積極的な参加を引き続きおこなってまいる所存であります。

 種々の先約が存在するため、私が上記記念大会に参加することは不可能であります。しかしながら、ウリセス・カンチョーラ・グティエレス外務省国連システム局長を私の代理として選任いたしました。その出席によって、メキシコが「核兵器が存在せぬ世界」をめざす確たる信念をご確認いただけるものと信じてやみません。

 この機会に接し、貴殿への深甚なる敬意を重ねて表明いたします。


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