2006年7月13日(木)「しんぶん赤旗」

「6カ国」復帰兆しなし

米次官補表明

中国外相との会談後


 【北京=菊池敏也】中国の李肇星外相は十二日午前、北朝鮮核問題に関する六カ国協議の米首席代表を務めるヒル国務次官補と会談し、北朝鮮のミサイル発射問題に関連して、中国が進めている北朝鮮への説得について説明しました。

 現在、六カ国協議の議長を務める中国の武大偉外務次官が、回良玉副首相の率いる友好代表団の一員として訪朝し、北朝鮮首席代表の金桂冠外務次官らと協議を進めています。中国としては、北朝鮮のミサイル発射問題や六カ国協議の再開問題で、北朝鮮側に前向きの対応を求めています。

 ヒル次官補は会談後、記者団に対して、「北朝鮮が協議に復帰する兆しは今までのところない」として、中国の説得に進展が見られないことを示しました。ヒル次官補は、六カ国協議に北朝鮮を戻すことに米中両国の「共通の利益がある」とも強調しました。

 一方、中国を訪問中の北朝鮮の楊亨燮最高人民会議常任副委員長は十二日、呉邦国全人代常務委員長と会談しました。楊副委員長は、「両国の友好協力関係を積極的に発展させ、朝鮮半島と北東アジアの平和と安定を擁護したい」と発言しました。


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