2006年7月8日(土)「しんぶん赤旗」

対北朝鮮

制裁決議案を協議

安保理 中ロは議長声明案


 【ワシントン=山崎伸治】国連安全保障理事会は六日、前日に続いて非公式協議を開き、日本が提示した北朝鮮によるミサイル発射を非難する決議案について話し合いました。具体的な制裁内容を盛り込んだ決議の採択を求める日米英三カ国などに対し、中国、ロシアは、制裁条項を削除した、拘束力のない議長声明にとどめるべきだと主張しています。協議は七日も続きました。

 中国は六日、制裁規定のある国連憲章第七章への言及のない議長声明素案を提示しました。日本など三カ国側も決議案を一部微調整した修正案を提示しました。

 この日の協議を前に記者会見したボルトン米国連大使は前日の協議について、「十三対二で決議(支持)が議長声明を上回っている」と説明。「現段階で、安保理としてどのような手段をとるかで不一致があるかもしれないが、北朝鮮の側に立つ国はない」と述べました。北朝鮮がテポドン1号ミサイルを発射した一九九八年九月には、安保理は北朝鮮を非難する報道機関向け声明を発表しています。


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