2006年7月3日(月)「しんぶん赤旗」

原子力空母も米軍再編もノー

9日、横須賀で首都圏大集会

小泉親司党基地対策委員会責任者に聞く


 原子力空母の配備阻止、米軍再編「合意」の撤回を掲げて九日昼、神奈川・横須賀市のヴェルニー公園で、「7・9首都圏大集会」(同実行委員会主催)が開かれます。一週間後と迫り、地元の神奈川県をはじめ各地で集会成功へむけたとりくみがすすんでいます。首都圏大集会の意義について、小泉親司・日本共産党基地対策委員会責任者に聞きました。全国で基地強化に反対し、たたかっている住民・地域団体の連帯メッセージと合わせて紹介します。


出撃基地化許さない大きな世論をつくる

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 「原子力空母配備阻止・米軍再編『合意』撤回7・9首都圏大集会in横須賀」が一週間後に迫りました。

 こんどの集会は、米軍再編の「最終報告」後に開かれる最大規模の反対集会で、日本、とりわけ首都圏をアメリカの戦争の出撃基地にさせない大きな世論をつくるために開かれます。

 米空母は、アメリカの他国への「殴り込み」戦略の中心です。とくに十隻にのぼる原子力空母は、湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争でたえず無法な戦争の先陣を切ってきました。

 横須賀に母港化されようとしている空母ジョージ・ワシントンは、この十五年間で最大の戦争出撃回数を誇り、最近、南米のベネズエラ民主政権を威嚇するための軍事演習に出動しました。米政府は、原子力空母は通常型空母の二倍の戦闘能力をもっていると豪語しています。

 横須賀を出撃基地として強化する原子力空母の母港化を許してはなりません。「首都圏を出撃基地にするな」「戦争はごめんだ」の声を総結集しましょう。

危険な放射能事故の惨劇から国民を守る

 集会はまた、危険きわまりない放射能事故から国民の安全を守る力をつくる大義あるたたかいです。原子力空母の母港化は、一昨年事故を起こした美浜原発が東京湾に常駐することを意味します。もし事故になったら、三千万人が生活する首都圏で、とりかえしがつかない事態になります。

 日米両政府は「これまで事故はない」と繰り返していますが、原子力空母は事故を頻繁に繰り返しています。「事故がない」というのは、米政府が放射能事故以外、「事故」と認めないからです。こんな危険なことはありません。

 米海軍は、原潜は事故を起こさないという「安全神話」のもとで、横須賀市の防災訓練にも参加していません。ブッシュ政権は現在、太平洋に二隻の空母母港を強行する計画をすすめていますが、横須賀に認めれば、日本全国への原子力空母配備が常態化することになります。「原子力空母母港ノー」の一点で大きな共同を広げましょう。

 最後に、秋の臨時国会に向けて、悪法を許さないたたかいの出発点ともなる集会です。

 九条改憲の手続きを定める国民投票法案、教育基本法改正案、防衛「省」設置法案、そして米軍再編特措法案。これらは「戦争する国づくり」という根っこは同じです。

 再編法案は、世界に類のないグアム移転費はじめ三兆円の負担を強いるものです。国民には医療切り捨て・負担増、庶民増税、消費税増税を押しつけて、米軍には税金を湯水のように投入する、こんな法案は絶対に認めてはなりません。

 この集会を成功させ、悪法をくいとめる世論を広げましょう。

米軍再編に反対する全国のたたかい結集

 現在、首都圏や全国各地で米軍再編反対のたたかいがすすめられ、一部に曲折はありますが、自治体ぐるみの反対運動が力強く前進しています。

 神奈川では、陸軍新司令部の移転反対の運動が、相模原市、座間市を中心に、東京や埼玉では、横田基地の機能強化に周辺自治体から反対の声が上がっています。千葉県では、東京湾岸自治体の首長から原子力空母配備反対の声が広がっています。沖縄では、新基地建設反対の島ぐるみの運動が展開されています。山口・岩国では、岩国市と広島県廿日市市、大竹市、江田島市などの首長の共同のたたかいが繰り広げられています。

 こんどの集会は、これらの自治体ぐるみのたたかいを励まし、発展させるうえで大きな意味をもちます。北海道から沖縄までの地域・住民団体から「7・9大集会」に多くのメッセージが寄せられ、岩国や沖縄、北海道、大阪から代表団が参加します。日本共産党の志位委員長があいさつします。

 「原子力空母ノー」、座間、横田、所沢など全国の基地機能強化に反対し、そのおおもと、米軍再編「合意」の撤回をめざして、首都圏大集会を四万人規模で成功させようではありませんか。


各地から連帯メッセージ

 首都圏大集会の実行委員会に次々に寄せられている連帯メッセージ(要旨)を順次、紹介します。

市民は負けぬ

住民投票を力にする会(山口・岩国)

 厚木の艦載機部隊の岩国への移転計画に対して、岩国市民は住民投票と合併後の岩国市長選挙の二度にわたってNOを突きつけました。ご支援に感謝申し上げます。

 いま政府は地域振興策を人質に、いやがらせや周辺自治体の切り崩しなど、市長に揺さぶりをかけ、市民の中にあきらめ気分をおこさせようとしています。

 しかし市民は動じません。私たちは市民の主権者意識の高まりを力に、一致点でのたたかいをいっそう強めることを決意し、「艦載機受け入れ反対に○をする会」を「住民投票を力にする会」に改称しました。

 新たな地平を展望しつつ奮闘することを表明し、連帯メッセージとします。

沖縄もともに

ヘリ基地反対協議会(沖縄・名護)

 首都圏大集会に賛同し、ともにたたかう決意を表明します。

 みなさんの支援を受けて、沖縄・辺野古で私たちは八百日をこえる座り込み・現地行動をたたかい続けています。普天間基地の辺野古移設は必ず阻止します。

 米軍再編は日米軍事一体化と戦争への道です。全国的反対運動を巻き起こそう!

 大集会の成功を祈ります。私たちも、ともにたたかいます。

大成功を期待

原水爆禁止佐世保協議会(長崎)

 原子力空母リンカーンが五月二十五日、佐世保に寄港しました。

 佐世保市長は寄港を容認しましたが、被爆県民の運動の前に動揺は隠せません。六月定例佐世保市議会では、原子力空母の母港化反対にも準母港化にも反対と明言しました。横須賀市長が母港化容認表明直後のことでもあり、大きな意義があると思っています。

 「動く原発=原子力空母を首都圏に持ち込むな」の大集会を横須賀市長の裏切りを乗りこえて大成功させることは、佐世保での「準母港化反対」のたたかいをはじめ、全国の米軍再編許さない世論と運動をどれだけ励ますことでしょう。

低空飛行困る

嶺北平和委員会(高知)

 嶺北地域(大豊町・本山町・土佐町・大川村)は四国の中心部に位置し、自然に恵まれた静かなところです。

 一九九四年十月、四国の水がめの早明浦ダム湖に米軍機が墜落し、米兵二人が死亡しました。近くには保育園、小・中学校があり、一歩間違えば大惨事でした。

 湾岸戦争の九〇年代には、ダムを標的にした米軍機の低空飛行訓練が頻繁におこなわれ、平和な暮らしが奪われました。現在も月に一、二度、米軍機がきています。爆音にさらされ、墜落の危険は去っていません。

 横須賀に原子力空母が配備されるなら、さらにひどくなります。地球規模での先制攻撃をめざす、その拠点づくりである原子力空母の配備に断固反対し、ともにたたかいましょう。


原子力空母の配備阻止!米軍再編『合意』を撤回せよ

7・9首都圏大集会in横須賀

文化行事〉午前11時半―午後零時45分

首都圏大集会〉午後1時―2時

▽開会・主催者あいさつ=熊谷金道・全労連議長

▽情勢報告と来賓あいさつ=志位和夫・日本共産党委員長

▽自治体首長らのあいさつ、各界からの発言、アピール採択

地図

集会後、米軍基地に向けてデモ行進します。


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