2006年7月1日(土)「しんぶん赤旗」
国民生活の改善めざす
春闘共闘委代表者会議
賃上げ2年連続前進
全労連などでつくる国民春闘共闘委員会は三十日、東京都内で第二回単産・地方代表者会議を開き、今春闘の中間総括や最低賃金、人事院勧告、一時金など夏季闘争について討論しました。
熊谷金道代表幹事(全労連議長)は今春闘の賃上げについて、「二年連続で前年を上回る結果を勝ち取ることができた」とする一方、「生活、切実な要求に照らして極めて不十分な水準にとどまった」とのべ、トヨタの賃金改善千円など大企業の姿勢を批判しました。
「国民生活全体の改善と結んだ春闘をつくり、国民的な共同を大きな柱にすえながら、たたかいをすすめていこう」と強調しました。
岩田幸雄事務局長(全労連事務局次長)は、賃上げは一人あたり前年比三十三円増の六千三百三十一円、パートの時間給引き上げ額平均は前年同期比で十一円増の十六・六円と報告しました。
要求討議とアンケート活動、地域総行動や全国統一行動のなかで実現したものだとのべました。
夏季闘争では、(1)すべての組合で一時金要求(2)ワーキング・プア(働いても貧しいこと)の根絶と均等待遇、最低賃金引き上げなど四点を重視して取り組むことを提案しました。