2006年6月30日(金)「しんぶん赤旗」
ハマス閣僚を拘束
イスラエル軍 ガザ北部にも侵攻
【クウェート市=松本眞志】イスラエル軍は二十九日、パレスチナのヨルダン川西岸のラマラとヘブロンにいるハマス政権の閣僚や評議会議員十人以上を拘束しました。
パレスチナ治安当局によると、拘束者のなかには、ナセル・アルシャヘル副首相、ナセル・ナイェフ・ラジョウブ宗教担当相らが含まれているとされます。
二十八日にガザ地区南部に侵攻したイスラエル軍は、二十九日、ハマス幹部拘束作戦と同時に、戦車や装甲車両によるガザ地区北部への侵攻を展開。イスラエル側からガザ北部への砲撃を加えています。またガザ市内のイスラム大学などに対する攻撃も行っています。
イスラエル軍は、パレスチナの武装グループに拘束されたイスラエル軍兵士救出のために、「非常手段を用いる」と宣言。イスラエルのオルメルト首相も「拘束されたイスラエル軍兵士を無事帰還させることが作戦の目的で、そのために非常手段をとる」と言明しています。

