2006年6月30日(金)「しんぶん赤旗」
米軍再編
「最終報告」撤回求める
キャンプ座間周辺市民連絡会
外務省・防衛庁に 相模補給廠の無償返還も
神奈川県の「キャンプ座間への米陸軍第一軍団司令部の移転に反対する座間・相模原・周辺市民連絡会」は二十九日、外務省と防衛庁を訪れ、新司令部移転など基地の強化・恒久化につながる米軍再編「最終報告」の撤回を改めて求めるとともに、相模原市の相模総合補給廠(しょう)の一部返還について地元に無償で返還するよう要請しました。「最終報告」後、初めての要請です。
同会の中里龍夫代表委員ら九人が出席。日本共産党の小池晃参院議員と、はたの君枝参院神奈川選挙区候補(前参院議員)、党県委員会基地対策委員会の笠木隆事務局長が同席しました。
外務省では北米局日米安全保障条約課の企画官らが応対し、防衛庁では防衛局防衛政策課主任らが応対しました。
中里代表らは「最終報告」後に集めた約三千五百人の署名を手渡し、基地強化の協議がどこまで進んでいるのかなどの説明を求めました。
応対した職員らは詳細な説明を避け、一部返還について防衛庁職員が「防衛庁は決定する立場ではないが、無償返還を求める地元の意向は財務省に伝えている」とのべました。
小池氏は、相模総合補給廠に戦闘指揮訓練センターを設置する計画について、「どうしてこの施設の費用はアメリカ負担なのか、日米共同で使用するのかしないのか」と説明を求めましたが、防衛庁側は回答できず、追って説明することを了承しました。
日本共産党の志位和夫衆院議員の石川健介秘書も同行しました。