2006年6月28日(水)「しんぶん赤旗」
世界平和フォーラム開催地
核廃絶署名「プリーズ」
国連総会に提出へ
原水協代表団が市民に訴え
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【バンクーバー(カナダ)=鎌塚由美】当地で開催中の「世界平和フォーラム」に参加している原水爆禁止日本協議会(原水協)代表団は、「すみやかな核兵器の廃絶のために」の署名集めに積極的に取り組んでいます。二十六日は、バンクーバー市中心部に繰り出し、市民に署名を訴えました。
同署名は、フォーラム開催中に開かれた国際非政府組織(NGO)の「廃絶二〇〇〇」の年次総会で今秋の国連総会に共同提出することが決まっています。原水協の土田国際局長が「署名活動を『廃絶二〇〇〇』の優先課題として取り組もう」と提案し、全会一致で採択されたもの。世界中から集められた署名が国連本部に集まります。
市中心部の駅前での署名行動には、約八十人が参加。英語で書かれた核兵器廃絶のメッセージを道行く人に示しながら、「サイン・プリーズ」と声をかけました。
愛知県の新日本婦人の会の女性たちは、赤ちゃん小組の若いお母さんたちから託された平和のメッセージが書かれた折り鶴を署名してくれた市民に手渡しました。毎月地元での6・9署名行動に取り組んでいるという村田元子さん(70)は、「いまや一国だけでは平和は守れません。世界中の人と手をつなぐフォーラムに参加し、元気をもらっています。子や孫のために、核兵器をなくしたい」と話しました。
フォーラム会場となっているブリティッシュコロンビア大学内では、原爆写真を展示し、「うたごえ」を響かせながら署名を集めました。