2006年6月24日(土)「しんぶん赤旗」

04年温室効果ガス0.4%増大

EU、京都議定書目標達成を求める


 【パリ=浅田信幸】欧州連合(EU)の欧州環境庁(EEA=コペンハーゲン)は二十二日、EU二十五カ国の温室効果ガス排出量が二〇〇四年に前年比で0・4%(千八百万トン)増大したことを明らかにしました。EEAは地球温暖化防止のための京都議定書が定めた削減目標達成のために対策を強化するよう警告を発しました。

 最大の原因は道路交通によるもので、千二百万トンの増大。鉄鋼業による八百万トンがこれに続き、他分野での削減を上回る結果となりました。また国別ではスペインが4・8%増と最悪を記録する一方、ドイツ、デンマーク、フィンランドで削減に成功しています。

 京都議定書で基準とされる一九九〇年比で見ると、4・8%の削減達成が現在の到達点になります。

 マックグレイドEEA長官は「0・4%の数字は小さく見えるかもしれないが、三百万人が車で地球を一周して排出する二酸化炭素の量に匹敵する」と述べ、「欧州は温室効果ガス削減に関するすべての政策と措置を実行しなければならない」と強調しました。


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