2006年6月19日(月)「しんぶん赤旗」
非核地帯創設を支持
アジア信頼醸成会議が宣言
中央アジアのカザフスタンのアルマトイからの報道によると、十七日に同地で開催されたアジア相互協力信頼醸成会議(CICA)の第二回首脳会議は、採択した宣言で、中央アジア非核地帯の創設支持、大量破壊兵器の不拡散と廃絶、テロ対策の協力強化などを呼びかけました。
宣言は、諸国家が平和目的の核技術を利用する譲りえない権利をもっていることを確認しています。
宣言は、あらゆる形態のテロを無条件に非難し、「テロとのたたかいは包括的、持続的でなければならず、二重基準であってはならない」としています。
宣言は、「分離主義が、国家の安全、安定と主権にとって主要な脅威の一つである」とし、国連憲章に基づく多面的な協力の発展の必要性を指摘。「CICA加盟国は、自国の領土でどんな分離主義の運動や組織も支持しない」と述べています。
宣言は、国連の諸目的・原則の順守と、テロや国境をまたぐ犯罪、麻薬の密輸とのたたかいとともに貿易、エネルギー、インフラの分野での協力を強化するとしました。また文明間の対話の促進や地域紛争の防止をうたっています。
CICA提唱者のカザフスタンのナザルバエフ大統領は、地域の安全と安定を維持するため、すべての加盟国が、対話と相互信頼、協力を強化し、あらゆる脅威と課題に共同して取り組むことを呼びかけました。
会議にはロシアのプーチン大統領や中国の胡錦濤主席が参加しました。