2006年6月16日(金)「しんぶん赤旗」

防衛庁長官

米軍機訓練の移転先拡大

「将来検討ありうる」

赤嶺議員質問に


 日本共産党の赤嶺政賢議員は十五日の衆院安全保障委員会で、米軍再編にともなう訓練移転の拡大について政府をただしました。

 先に日米が合意した米軍再編「最終報告」(ロードマップ)は、現在、嘉手納(沖縄)など三つの米軍基地でおこなっている航空機訓練を、六つの自衛隊基地に移転するだけでなく、将来の自衛隊基地の使用拡大を明記しています。赤嶺氏が松島(宮城)、入間(埼玉)、岐阜、小牧(愛知)、美保(鳥取)、芦屋(兵庫)など具体的基地名をあげ、どの基地が対象になるのかただしたのに対し、額賀福志郎防衛庁長官は「(現在は)具体的なものはない」としつつ、「将来において検討課題になりうる」と答弁しました。

 また赤嶺氏が普天間基地(沖縄)の緊急時機能の移転が盛り込まれた築城(福岡)、新田原(宮崎)両自衛隊基地で空母艦載機による訓練が行われる可能性についてただしたのに対し、北原巌男防衛施設庁長官は「決まっていない」と答弁。

 赤嶺氏は、現に普天間基地で空母艦載機による訓練が繰り返されていること、今年二月に公表された米の「四年ごとの国防計画見直し」(QDR)で太平洋地域の空母を五隻から六隻に増やす方針が盛り込まれていることを指摘。新たな空母の寄港地として、すでに準母港となっている佐世保(長崎)を活用し、普天間基地でおこなわれている空母艦載機の離着陸訓練が、築城、新田原でおこなわれるのではないかとのべ、政府が明確な説明をおこなうよう求めました。


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