2006年6月16日(金)「しんぶん赤旗」
各国の主権 尊重を
上海協力機構が5周年宣言
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【上海=菊池敏也】中国、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンで構成する上海協力機構(SCO)の第六回首脳会議が十五日、上海で開かれました。六カ国首脳はSCOの五年来の活動を総括し、今後の発展方向を定めた「五周年宣言」を発表しました。
宣言は、「公開性、非同盟、第三国を標的にしないとの原則」に立ち、「政治体制の違いを内政干渉の口実にしてはならない」「中央アジア各国政府の安定維持の努力を支持する」と明記。各国の主権の尊重をうたいました。「社会発展の具体的モデルは『輸出品』とすることはできない」と、世界の文明および発展の多様性の尊重を呼びかけています。
宣言は「相互信頼、互恵、平等、協調と多様な文明の尊重、共同の発展の追求」を内容とする「上海精神」がSCOの発展の基礎と行動準則だと指摘。この精神が「現代の国際関係の理論と実践を豊かにしている」と強調しました。今後の発展方向としては、「新型の世界的安全保障の枠組み」をつくる上で「建設的貢献」をすると表明。「交渉による紛争解決」を求める立場を明確に示しました。
会議にはオブザーバーのモンゴル、イラン、パキスタンの各大統領とインドの閣僚も出席。ゲストとしてアフガニスタン大統領が出席しました。加盟国・オブザーバー拡大問題は先送りされました。次回首脳会議は来年キルギスで開催されます。
首脳会議出席者
【北京=菊池敏也】十五日、上海で開かれた上海協力機構(SCO)第六回首脳会議の出席者は次の通りです。
《加盟国》
中国 胡錦濤国家主席
ロシア プーチン大統領
カザフスタン ナザルバエフ大統領
キルギス バキエフ大統領
タジキスタン ラフモノフ大統領
ウズベキスタン カリモフ大統領
《オブザーバー》
モンゴル エンフバヤル大統領
イラン アハマディネジャド大統領
パキスタン ムシャラフ大統領
インド デオラ石油・天然ガス相
《ゲスト》
アフガニスタン カルザイ大統領
独立国家共同体(CIS) ルシャイロ事務局長
東南アジア諸国連合(ASEAN) ビラコルタ事務局次長

