2006年6月12日(月)「しんぶん赤旗」
千歳に米軍いらない
訓練移転反対 市民ら1600人集会デモ
北海道千歳市で十一日、超党派の市議や市民らでつくる千歳「米軍の移駐に反対し平和で安全な街づくりを考える会」が、米軍再編の押し付け反対を掲げて「米軍の訓練移転反対6・11千歳集会」を開きました。千六百人が参加し、日本政府、北海道、千歳市は「米軍の訓練移転反対署名」が一万人から寄せられた意味をしっかり受け止めよと訴えました。千歳市中心部をデモ行進し、「米軍は北海道に来るな」とアピールしました。
会場の千歳市お祭り広場は、労働組合や市民団体ののぼりや横断幕、手作りのプラカードなどを手にした参加者でいっぱい。千歳や札幌をはじめ、矢臼別演習場をかかえる道東別海町からの参加者もあり、基地被害と痛みの分散を食い止めようの熱気にあふれました。
集会には、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、紙智子参院議員(代理)、宮内聡国会議員団北海道事務所長らが参加。民主党の小川勝也参院議員、社民党の山内恵子前衆院議員らとともに、米軍F15などの訓練移転反対を訴えました。
赤嶺議員は、嘉手納からF15訓練を移転しても基地機能は逆に強化されていること、米軍は深夜二時、三時でも平気で爆音をまき散らしていることを告発。「アメリカいいなりの日本外交に住民の安全は任せられない。沖縄と千歳が手をつないで立ち上がり、訓練移転させないたたかいを広げていこう」と激励しました。
友人らと参加した大学生(23)は「訓練移転でこれ以上軍事力が拡大するのは反対です。米軍は日本から出て行ってほしい」と話していました。