2006年6月11日(日)「しんぶん赤旗」
私の村にも米軍機墜落
岩国基地強化反対で集い
広島西部住民の会
広島県廿日市市で十日、米軍再編「最終報告」合意に抗議する住民のつどいが開かれ、参加者百三十人から米艦載機の岩国基地への移転に反対する思いが交わされました。会場からは「岩国市と市民を孤立させてはいけない」と、新庁舎建設をめぐる国の岩国市への圧力も話題になり、「移転反対の声を上げ続けよう」とアピール文を採択しました。
主催したのは「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会」。廿日市市の山下三郎市長、大竹市の中川洋市長、江田島市の曽根薫市長などがメッセージを寄せました。
「私の村にも米軍機が落ちた」。こう切り出したのは広島市湯来町の男性。同町では一九七〇年三月に米軍機が墜落。男性は「大音響と煙が上がった。死者こそなかったが現場には大穴が開き、残がいが一キロメートル四方に飛び散った。再編計画は他人事ではない」と語りました。
大竹市の女性は「公園で子どもと遊んでいるとごう音とともに戦闘機がやって来る。こんな環境で穏やかに暮らせるはずがない」と話しました。