2006年6月10日(土)「しんぶん赤旗」

共謀罪反対の輪広く

廃案へ市民・議員が集会


 「共謀罪の新設に反対する市民と表現者の集い」(主催同実行委員会)が九日、衆院第二議員会館で開かれ、約五十人が参加しました。

 集会には、日本共産党の仁比聡平参院議員、民主党の松岡徹参院議員、社民党の福島瑞穂党首ら五人の国会議員も出席。共謀罪の強行採決を阻止できた成果に確信を持ち、継続審議ではなく、必ず廃案に追い込もうとそれぞれ報告しました。

 仁比議員は「最大の成果は、国会内の野党の団結とともに、国民的な共謀罪反対の共同の輪が院内集会を中心に大きく広がったこと」とのべたうえで、「共謀罪法案は廃案にして、二度とこういう法案を出させないという世論を、秋の臨時国会に向け、いまから大きく広げなければ」と呼びかけました。

 日本弁護士連合会でこの問題を担当している海渡雄一弁護士は、政府が立法の口実にしている国連越境組織犯罪防止条約の立法ガイドは、共謀罪や参加罪の成立が不可欠ではなく、選択肢が許されているのに、外務省の翻訳では肝心の部分を意図的に誤訳した疑惑があることを指摘しました。

 VAWW―NETジャパンの西野瑠美子氏は「共謀罪と教育基本法改悪、国民投票法案(改憲手続き法案)はセットになっている。戦争を是とする国民にするため、国民の心を法で支配しようとしている」と語り、広く国民に共謀罪の問題を分かってもらうよう働きかけようと発言しました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp