2006年6月7日(水)「しんぶん赤旗」

結成50年で大きな成果

日本被団協の総会始まる


 結成五十周年を迎える日本原水爆被害者団体協議会は六日、東京都内で第五十一回定期総会を開きました。二日間の日程です。被爆六十年に当たる昨年、「核兵器も戦争もない世界をめざす運動」にとりくみ、大きな成果をあげたと活動が報告されました。

 坪井直代表委員が、憲法や教育基本法の改悪が狙われ、国が核兵器の被害を軽く考えており、被爆者こそが頑張っていこうとあいさつしました。

 原爆症の認定を求める集団訴訟の初判決となった大阪地裁判決(五月十二日)について、内藤雅義弁護士が報告。厚労省の被爆者援護施策を変えていくため、同判決を生かし、次の広島地裁判決に向けて運動を広げていくことが大切だと強調しました。

 山本英典事務局次長が、被爆六十年としてとりくんだ国連での原爆展開催や「ノーモア ヒロシマ・ナガサキ国際市民会議」などを成功させたと活動を報告。日本被団協がノーベル平和賞の最終選考まで残るなど、「核兵器をなくせ」の世論を着実に広げてきたと力を込めました。集団訴訟の原告は百七十一人と広がり、第二次大量申請が続いていることを紹介しました。


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