2006年6月4日(日)「しんぶん赤旗」

教育基本法守ろう 各地で


幅広い団体で集会 三重

 教育基本法改悪反対三重県集会が三日、津市のお城西公園で開かれ、約百二十人が「教育基本法を守れ」「憲法改悪許すな」などと訴えながら、夕暮れの市内をデモ行進しました。

 「教育基本法の改悪をとめよう! 三重県連絡会」が主催したもの。労組や民主団体、社民党の代表らとともに、日本共産党から真弓俊郎前県議が連帯あいさつし、教基法、憲法を守るたたかいの先頭に立つ決意を述べました。

「教職員の会」結成 山形

 山形県内の現職教員や元校長、教育関係者らが呼びかけた「憲法九条・教育基本法を守る教職員の会」が三日、山形市で結成集会と教基法改悪に反対する緊急学習会を開催し、約百人が参加しました。

 呼びかけたのは、竹田市太郎氏(西置賜教職員協議会顧問)、佐藤和夫氏(舟形町未来を拓く町民会議代表)、梅津保一氏(元県立高校長)ら二十八氏です。

 呼びかけ人を代表してあいさつした平吹信彦氏(元中学校長)は「子どもたちを戦場に送らないため、いま行動に移すとき」と述べました。

 県教組共闘の情野貞一代表委員が経過報告と方針を提案。発言では、軍国教育を受けた証言や父母がリストラや長時間労働で疲弊する地域の実態などが語られました。

 職場ごとの組織づくりなど憲法9条と教基法を守る運動を一体にとりくむことなどを確認しました。

 結成集会に続き、日本共産党文教委員会責任者で教基法改悪反対闘争本部事務局長の藤森毅氏が講演。国会情勢と論戦の特徴、党の政策を解説し、改悪阻止へ国民的運動を呼びかけました。

廃案に追い込もう 岡山

 「子どもたちの未来のために いま 立ちあがるとき」――。岡山市で三日、「教育基本法改悪阻止6・3緊急集会」が開かれ、集まった二百人の父母や教師、市民たちが市内をデモ行進しました。

 岡山県高等学校教職員組合などでつくる「いまこそ生かそう教育基本法県ネットワーク」と憲法改悪反対県共同センターが呼びかけたものです。

 県高教組の岩佐仁志委員長は「改悪案は愛国心など二十の徳目を子どもたちに押しつけ、国家が教育内容に無制限に介入できるようにするもの」と指摘。新日本婦人の会県本部の豊田依子事務局長は「法案について学習した班では、子どもたちにこんなことを押しつけられたくないと声があがり、どんどん署名が集まっています」と語りました。

 ネットワークの田中博事務局長は「国会最終盤、廃案に追い込むまで頑張りましょう」と訴えました。

 参加者の一人、高校教師の女性(39)は、改悪案が「国を愛する態度を養う」としていることについて「法律で決めることではありません。高校生もアンケートで、愛せる国であれば自然に生まれてくるものだと答えています」と話していました。

教職員や市民200人 山口

 山口県の教職員団体や民主団体などでつくる「子どもと教育をまもる山口県民会議」(福江俊喜代表)は三日、「教育基本法改悪を許すな」と県民総決起集会を山口市のぽるるプラザ山口で開き、教職員や市民ら二百人が参加しました。

 福江代表は「政府が盛り込もうとしている『愛国心』は、アメリカの戦争に国民を動員するもの。国民に『改正』の理由や内容を何一つ示さずに決めようとしている。絶対に許すことはできない。このたくらみを止めるために全力をつくそう」とあいさつしました。

 集会では、石田高士事務局長が情勢報告を行い、教育基本法の値打ちや改悪のねらいなどを紹介。「大きな国民世論で廃案をかちとろう」と訴えました。

 保護者、高校教員、退職教員がそれぞれの立場から、改悪反対へのとりくみや決意を語りました。

 集会参加者らは「子どもたちを大切にしない教育基本法改悪法案の廃案を求めます」という集会決議を採択し、商店街をデモ行進しました。


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