2006年5月30日(火)「しんぶん赤旗」

葛飾ビラ配布弾圧

公正な無罪判決要請

「守る会」総会で決議


 東京・葛飾区のマンションで日本共産党の議会報告などのビラを配った荒川庸生さん(58)が、住居侵入罪で不当に起訴された「葛飾ビラ配布弾圧事件」で、裁判を支援する「ビラ配布の自由を守る会」が二十九日、同区内で第二回総会を開きました。約百五十人が参加し、「民主主義社会での政治的表現行為の大切さを認識し、慎重・公正な無罪判決を」と東京地裁に要請する決議をあげました。

 この事件の十一回の公判では、荒川さんの「逮捕」手続きに違法性があることや、マンションへの立ち入りは平穏で「侵入」に当たらず、同罪を適用すれば憲法違反になることなどを明らかにする証拠と証言が出されています。

 総会で荒川さんは「裁判をたたかい、私の行為がまったく罪に問われるものではないと確信を強めました。みなさんの支援を力に、精いっぱいがんばります」と決意表明。堀越事件、世田谷事件、立川自衛隊官舎事件の各弾圧事件の被告が、「無罪を勝ち取り、日本の将来に明るいものを残したい」(世田谷事件・宇治橋眞一さん)と連帯あいさつしました。

 「守る会」が十五万枚近いビラを地元などで配布したり、「ビラの情報が人生の転機になった」体験を集めてきたことが報告されました。

 日本共産党の仁比聡平参院議員が記念講演。「『被告』といわれるが、荒川さんたちは民主主義を守るためにたたかう原告。一緒にがんばりましょう」と訴えました。


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