2006年5月26日(金)「しんぶん赤旗」
米原子力空母が入港
長崎・佐世保 リンカーンに市民ら抗議
米海軍のニミッツ級原子力空母「エイブラハム・リンカーン」(一〇、二〇〇〇トン、乗組員五千五百人以上)が二十五日早朝、長崎県佐世保に入港しました。海上自衛隊との共同訓練や米韓合同演習(フォールイーグル)など西太平洋地域での展開を続けていたものです。
リンカーン打撃群のグッドウィン司令官は記者会見し、今回の佐世保寄港の目的として、「海上自衛隊との訓練を行い、とりわけ地球規模のテロとの戦いにおいて、よりよい共同作戦を行えるようにする」ことを強調しました。海自も連絡官を同乗させています。
リンカーンの入港を見下ろすように佐世保市内野崎町で開かれた緊急抗議集会で、佐世保原水協の山下千秋理事長は「寄港は米軍の武力行使に日本がコミット(深くかかわること)するのを狙ったもの」と指摘。参加者は「原子力空母の寄港反対」「米軍と自衛隊の一体化反対」「憲法九条守れ」と、怒りの唱和を続けました。
同空母は二十九日午前九時に出港予定です。