2006年5月26日(金)「しんぶん赤旗」

町議そろってデモ

米軍機訓練くるな

　「米軍移転反対」の鉢巻を締め、「築上町を守るぞ」「米軍来るな」のプラカードを持つ議員たち―。在日米軍基地の再編に伴って米軍機の訓練が移転されようとしている福岡県築上（ちくじょう）町で二十五日、超党派の町議会議員による米軍移転反対のデモ行進が行われました。

　「米軍の築城基地使用強化反対」と大書された横断幕を手にデモ行進した町議は二十六人。病気や公務の四人を除く全議員です。議員独自のデモ行進は築上町で初めて。市民からも注目を集め、車道の車からクラクションが飛びました。

　超党派の議員は、ＪＲ築城（ついき）駅から航空自衛隊築城基地までデモ行進。入澤滋・築城基地司令に「米軍使用強化反対」を申し入れました。

　同町議会基地対策特別委員会の辻上浩委員長（日本共産党町議）は、「町議会では、米軍の訓練移転反対を決議しています。デモ行進はその意思表示の第一歩。今後、事故の危険や騒音被害の拡大、治安の悪化を心配する住民とも連係して反対運動を強めたい」と話しました。

　横断幕は、来週はじめにも町役場に掲げられるといいます。同町議会は、基地の機能強化と新たな負担は、「今後の町づくりを阻害する深刻な問題となる」として、額賀福志郎・防衛庁長官に対しても同趣旨の文書を提出する予定です。