2006年5月25日(木)「しんぶん赤旗」
米海軍
グアム沖で来月演習
空母3隻 米紙“イラン・北に示威”
【ワシントン=山崎伸治】米海軍太平洋艦隊所属の航空母艦三隻が六月にグアム沖で演習を予定しています。二十二日付の米紙ホノルル・スター・ブレティンが報じました。
それによると、米海軍が太平洋で三隻の空母を使って演習するのは、ベトナム戦争後初めて。空軍の航空機と海兵隊も参加するといいます。
演習の狙いについて同紙は、イラク戦争が継続中でも「イランと北朝鮮に対して、圧倒的な攻撃能力を集中できることを示す」ことにあるとの専門家の分析を紹介しています。
三隻の空母の名前は明らかにされていません。太平洋艦隊によると、二十三日現在、エーブラハム・リンカーン(母港ワシントン州エベレット)、ロナルド・レーガン(同カリフォルニア州サンディエゴ)、キティホーク(同横須賀)の三隻が航行中です。
米軍は二月に公表した「四年ごとの国防計画見直し」(QDR)報告で太平洋への海軍兵力の重点配備を打ち出しています。太平洋に展開する空母を現在の五隻から六隻に増強する計画です。