2006年5月25日(木)「しんぶん赤旗」
米艦入港、市民ら抗議
艦長「目的は日米一体化」
高知・宿毛市
米イージス艦「ラッセル」(ミサイル駆逐艦、母港ハワイ・パールハーバー、八、三一五トン)が二十四日午前八時半、予定を一日遅れて高知県宿毛市の「宿毛湾港」に接岸しました。
館内で会見したジェームズ・W・キルビー艦長は「米国が日本やアジアにいかに『コミット』しているかを示すことが、入港の第一目的だ」としました。
神戸・大阪米国総領事館は親善と乗組員の休養が目的だと説明してきましたが、艦長は「第一は日米のコミット。その次が親善と乗組員の休養だ」と答えました。
「コミットするとはどういう意味か」との質問に艦長は、「永続的に続く日米同盟の中で、日米が共同して、グローバルな世界に展開するという意味だ」と説明。米の世界戦略に日米一体で関与しようという意図をにじませました。
港では急ごしらえのフェンスが登場。岸壁への入り口はすべて県警の機動隊数十人が警護しました。海も県警や海上保安庁の船が厳戒体制を敷いて、燃料補給でオイル漏れを想定したオイルフェンスが張られました。
フェンス越しに日本共産党、社民党、労働組合などでつくる実行委員会の百五十人以上が抗議を展開しました。日本共産党の笹岡優衆院比例四国ブロック候補が「日本をいくさの道に進めてはならない」と決意を表明しました。