2006年5月20日(土)「しんぶん赤旗」

米本土から訓練参加

米軍再編 深夜・早朝の実施も

赤嶺議員質問 防衛庁認める


 在日米軍再編で計画されている、米軍嘉手納基地(沖縄県)などから本土六基地への米軍機の訓練移転について、防衛庁の大古和雄防衛局長は十九日、「(米本土からの)外来機が訓練移転に参加することは排除されない」と明言しました。嘉手納など三基地に配備されている米軍機だけでなく、米本土の米軍機の訓練まで実施されることを認めたものです。衆院外務委員会で日本共産党の赤嶺政賢議員に答えました。

 在日米軍再編の「最終報告」は、訓練参加の米軍機数について、多いタイプでも「六―十二機」としています。

 赤嶺氏が「十二機以上の参加はありうるのか」とただしたのに対し、大古局長は「個々の訓練の計画によって若干の変更はありうる」と述べ、十二機以上の参加の可能性も認めました。

 赤嶺氏は、米本土からの飛来が常態化している嘉手納基地で深夜・早朝の飛行禁止を定めた騒音防止協定が守られていない実態を示し、訓練移転の米軍機の場合、「深夜飛行について何ら制約はないのか」と追及しました。防衛庁の山崎信之郎運用局長は、自衛隊機の夜間飛行は通常、日没後四時間以内としつつ「演習やスクランブル等については、例外的にそれを超える離発着は認められている」と説明。米軍機の場合も「この原則の範囲内で今後、当局において話し合いが行われる」と述べ、深夜・早朝の飛行を否定しませんでした。


 在日米軍再編に基づく訓練移転 日米両政府が1日に合意した「最終報告」は、嘉手納(沖縄県)、三沢(青森県)、岩国(山口県)の各米軍基地での訓練を、千歳(北海道)、百里(茨城県)、小松(石川県)、築城(福岡県)、新田原(宮崎県)の各自衛隊基地と三沢基地に移転・拡大することを盛り込んでいます。


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