2006年5月19日(金)「しんぶん赤旗」

医療改悪法案

座り込み 白衣姿も

医団連 “廃案に追い込もう”


 医療改悪法案の衆院厚生労働委員会での強行採決に抗議し、医療関係六団体でつくる医療団体連絡会議は十八日、衆院第二議員会館前で座り込みを行いました。参加した百五十人は、「参院での徹底審議を求め、廃案に追い込むために取り組みを強めていく」ことを確認しました。

 同日午後、同改悪法案の採決が行われた衆院本会議。起立する与党議員を見つめる傍聴者のなかに、療養病床を持つ愛知県岡崎市内の病院で働く介護職員(33)の姿がありました。

 長期療養者を対象とする療養病床三十八万床を六割も削減する改悪法案。七月には同病床の診療報酬の大幅削減が予定されています。介護職員は「これで現場で働く人はさらにつらくなる。医療や福祉にもっとお金を使うようにしてほしい」と話しました。

 採決前の座り込みでは全国保険医団体連合会の住江憲勇会長が、今年四月の診療報酬改定で約一兆円の大幅な削減が行われる一方、三兆円の米軍再編経費負担が押しつけられようとしていると批判。「いま国は、医療や社会保障に予算を使わなさすぎる。改悪法案の徹底審議を求め、法案はぶっつぶそう」と呼びかけました。

 日本医労連全日本赤十字労働組合連合会の太田千枝子中央執行委員長は「産婦人科や小児科では医師が、中小病院では看護師が不足している。こういう問題にこそ国は政策を」と語りました。

 座り込みには、日本共産党の小池晃参院議員、民主党議員が激励のあいさつに訪れました。


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