2006年5月12日(金)「しんぶん赤旗」

大型店を不許可

イオン計画 まちづくりに支障

熊本市長


 熊本市の幸山政史市長は十日、イオングループが同市佐土原に出店を計画している大型ショッピングセンターについて、「計画的なまちづくりをすすめる上で支障がある」として開発を不許可とすると発表しました。

 不許可の理由に、「予定地は都市マスタープランで住宅地として位置付けられており、商業地としては整合性がない」「中心市街地・商店街への影響が大きい」などをあげています。

 計画は、敷地面積二十三ヘクタールに店舗面積約七万平方メートルの九州最大級のショッピングセンターを建設しようというもの。計画公表後、商工会議所・商店街振興組合などが二十三万人分の反対署名を県、市に提出し、住民や商工業者も「考える会」を発足させ、問題点を明らかにしていました。

 日本共産党熊本県委員会は、昨年七月に、田村貴昭衆院九州・沖縄ブロック候補、松岡徹県議、熊本市議団が現地調査。国土交通省、経済産業省とも交渉し、県議会、市議会でも取り上げ、調査や条例制定など具体的提案をしてきました。

 出店予定地近くに住む「考える会」世話人の那須円・日本共産党熊本市議団事務局長は「予定地は、今でも渋滞がひどい。子どもやお年寄りが安心して暮らせなくなるのではと心配していたが、今回の決定に安心した。イオン側は抵抗する姿勢を示しているので、最終的な決着がつくまで頑張りたい」と語っています。


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