2006年5月11日(木)「しんぶん赤旗」
米軍再編
外相も「負担増に」
衆院委 笠井議員質問に答弁
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麻生太郎外相は十日の衆院外務委員会で、「負担軽減」を目的の一つとして強調している在日米軍再編について、「(移設される地域をみれば)負担が増えることは確かだ」と認めました。日本共産党の笠井亮議員への答弁です。
また麻生外相は、沖縄の米海兵隊司令部のグアム移転などをあげ、「(日本)全体としては負担は軽減される。(負担増になる)地域には、全体で(沖縄の負担を)分かち合うものだと、私どもは丁寧に説明をしていく必要がある」と述べました。
笠井氏は、在日米軍再編では、新たな部隊や訓練が移転され、基地が建設される地域にとって、「負担増」だからこそ、関係自治体や住民が「基地の恒久化につながる」「容認できない」と強く批判していると強調。「丁寧に説明をすれば負担増がなくなるとでもいうのか。国全体のために我慢せよということか」と批判しました。
また、グアムに司令部を移転しても、実戦部隊はそのまま残ることなどをあげ、沖縄でも基地強化が進められることを指摘。「『全体で分かち合う』というが、全国に第二、第三の沖縄をつくることになるだけだ。『丁寧な説明』で納得できるものではない」と指摘しました。