2006年5月9日(火)「しんぶん赤旗」

国民の自由を弾圧

共謀罪反対 デモ・国会要請


 犯罪について話し合って合意しただけで罪とされ、逮捕されれば警察に長期間身柄を拘束される―。「共謀罪」新設法案と未決拘禁(代用監獄)法案の成立を阻止しようと八日、都内で自由法曹団と全労連、日本国民救援会主催のデモ行進があり、市民ら約百五十人が参加しました。その後、各党議員に法案反対を要請しました。

 共謀罪を新設する組織犯罪処罰法改正案は、犯罪行為が行われなくても犯罪について相談し、合意しただけで処罰できるようにする内容。与党が今国会での成立を目指しています。一方、未決拘禁法案は、拘置所の「代用」として利用されている警察の留置場を正規の施設と位置付け、警察が被疑者らの身柄を管理する制度を恒久化する内容です。四月十八日の衆院本会議で、自民、公明両党などの賛成多数で可決されています。

 デモはこの日正午すぎに日比谷公園(東京・千代田区)を出発。「内心を取り締まる共謀罪反対」「自白強要やえん罪の温床となる代用監獄を廃止せよ」などのスローガンを叫びながら、国会前までの約一・五キロを歩きました。

 国会内での集会には日本共産党の仁比聡平参院議員が参加。「国民の市民的、政治的自由への介入、弾圧を狙う制度づくりが、テロ対策や治安強化を口実に進められている。日本の民主主義をここで死なせてはならないという決意で国会後半の審議に臨む」と語りました。福島瑞穂・社民党党首も参加しました。


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