2006年5月8日(月)「しんぶん赤旗」

ディナーショー偽チケット

頼んだ覚えない

代金引換郵便つかい詐欺?

受け取り時に確かめて


 郵便局の代金引換制度を使った新手の詐欺まがいのことがおきています。千葉県在住の男性が「こちら社会部。」に情報を寄せてくれました。購入した覚えのないディナーショーのチケットを代金引換郵便で一方的に送りつけるという手口です。郵政公社郵便事業総本部の担当者は「実際に本人が注文したものであるかをよく確認して受けとってほしい」と注意を呼びかけています。


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(写真)インターネット上に掲載されているディナーショーのチケット

 先月中旬、男性宅に一通の封書が代金引換郵便で届きました。受取人の欄には、男性の住所と氏名。差出人の欄には、東京都調布市内の住所とA社の名前が書かれていました。代金引き換えで請求された金額は一万九千九百五十円。「会社の名前も知らないし、注文した覚えもない。そもそも、代金引き換えはこれまでに使ったことがない」。不審に思った男性は、受け取りを拒否しました。

 差出人のA社名をインターネットで検索すると、「詐欺にあった」などの書き込みが見つかりました。インターネット上には、被害にあったという人が受け取った封書やディナーショーのチケットの写真、東京都調布市内の住所が掲載されています。ディナーショーのチケットは、場所、日時、ショーの内容が書かれていない代物です。

 電話番号案内で、東京都調布市内にA社名の電話番号登録があるか調べると、「東京都内でも、登録はありません」との返事がきました。

 郵政公社には、三月中旬から「頼んだ覚えがない」などの苦情が全国で複数、寄せられているといいます。

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(写真)差出人の欄にあった住所のマンションの集合ポスト=東京・調布市

 A社の住所を訪ねると、京王線の線路のすぐわきに賃貸マンションがありました。四〇六号室にあるはずのA社の名前は集合ポストにありません。「私書箱センター」と書かれたシールが張られていました。マンションの管理会社には、地方の警察から同室の契約者についての問い合わせが十件以上あったといいます。

 「小包だったら受け取ったかもしれない」と千葉県在住の男性はいいます。通信販売をよく利用しているため、本人が頼んだものと思い家族が代わりに代金を払って受け取ってしまうかもしれないからです。郵政公社の担当者は「郵便は配達が終われば、私たちの業務は完了したことになる。中身については、お客さんと業者の問題なので介入できない」と説明します。一度、受け取ったら返品する相手は差出人です。その差出人が不明でも、郵便局が対応できないというのが現状です。

 担当者は「差出人名、品名、引換金額を、受取人本人がよく確かめてほしい」と話しました。

(藤川良太)


 代金引換制度 差出人に代わって郵便局が集金業務を行う制度。郵便局員が配達のさい郵便物と引き換えに差出人から指定された金額を受取人から預かります。その後、郵便振替か郵便為替で差出人に送金します。郵便振替の場合は口座振り込みです。


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