2006年5月5日(金)「しんぶん赤旗」

「道理ない日本負担」

ベトナム紙が米軍再編を論評


 【ハノイ=鈴木勝比古】ベトナム人民軍紙クアンドイ・ニャンザン三日付は、在沖縄米軍のグアム移転の費用のうち六十億ドル(約七千億円)を日本負担とする日米合意についての論評を掲載しました。

 論評は「今回の移転は米軍の世界的な再配置計画に基づくものなのに、費用負担の多くが日本に押し付けられた」と述べ、「合意はどう考えても道理がない」と批判しています。また「米軍がドイツから撤退した時には、ドイツはまったく金を負担しなかった」と指摘しています。

 論評は一方で、日本が負担に応じたことには「理由がある」とする見方も紹介。「米軍の駐留は小さな島(沖縄)にひどい環境破壊と騒音公害を引き起こしている。それにとどまらず、沖縄の女性、少女への少なからぬ暴行事件を引き起こし、島民の大きな怒りを買っている」と述べ、「金を気前良く支払わなければ、米軍が出ていかない」と考えたのだろうと指摘しています。


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