2006年5月4日(木)「しんぶん赤旗」

米軍再編最終合意

国に反対表明へ

神奈川 座間市連絡協が役員会


 米軍再編の日米最終合意を受けて「キャンプ座間米陸軍第一軍団司令部等移転に伴う基地強化に反対する座間市連絡協議会」(会長・星野勝司座間市長)は三日、役員会を座間市役所内で開き、同協議会として速やかに国へ文書で米陸軍基地キャンプ座間(神奈川県座間市、相模原市)の新司令部移転などの合意内容に反対の態度を示すことを決定しました。

 星野市長は、役員会で同日に防衛施設庁職員から最終合意の説明があったことを報告。キャンプ座間への米軍新司令部設置や、陸上自衛隊中央即応集団司令部が設置されるまでの具体的日程などがいまだ明らかにされていないこと、米軍と自衛隊によるキャンプ座間ヘリポートの共同使用による騒音問題や、住民のテロ被害の不安に対する「国の責任ある説明と不安解消」が不十分であることを指摘しました。

 星野市長は「一・一ヘクタールの土地返還がわれわれの求めている負担軽減ではない。基地の恒久化解消をこれからも求めていく」とあらためて合意内容を承服しないことを表明しました。

 役員会には日本共産党の座間市議団も出席。中沢邦雄市議団長は「国に地方自治体が意見することは憲法や地方自治体法で認められている。『国防は国の専管事項だ』という考えは法的根拠がない。地元意向が尊重されていないことにしっかりと抗議すべきだ」と発言しました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp